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歯列矯正は見た目だけじゃない?歯並び・噛み合わせを整えるメリットと必要性を解説

歯科医師監修による歯科コラム

歯列矯正は見た目だけじゃない?歯並び・噛み合わせを整えるメリットと必要性を解説

歯列矯正というと、 「歯並びをきれいにして見た目を改善する治療」 というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

もちろん、整った歯並びや美しい口元を目指せることは、 矯正治療の大きな目的の一つです。 しかし、歯列矯正にはそれだけではなく、 噛み合わせや歯磨きのしやすさなど、 お口の機能や健康に関わる重要な役割があります。

一方で、 「矯正は痛そう」 「費用や治療期間が心配」 「ワイヤーを付けるのは抵抗がある」 といった理由から、治療を迷っている方も少なくありません。

この記事では、歯列矯正を行う意味から、 歯並びや噛み合わせの問題をそのままにすることで考えられるリスク、 マウスピース矯正(インビザライン)の特徴、 治療期間や費用、医療費控除まで詳しく解説します。

歯列矯正はなぜ必要?見た目だけではない矯正治療の目的

歯列矯正は、歯に適切な力を加えながら少しずつ移動させ、 歯並びや噛み合わせを整えていく治療です。

「前歯のガタガタをきれいにしたい」 「出っ歯を改善したい」 「笑ったときの口元をきれいに見せたい」 といった見た目の悩みをきっかけに、 矯正治療を検討する方は少なくありません。

しかし、矯正治療で重要なのは 見た目だけを整えることではありません。

上下の歯が適切に噛み合うことや、 毎日の歯磨きをしやすい歯並びを目指すことなど、 機能面と健康面まで考えて歯並びを整えること も矯正治療の大切な目的です。

そのため矯正治療では、 「歯がきれいに並んだか」だけではなく、 噛み合わせや顎の状態なども確認しながら 治療計画を立てていきます。

悪い歯並び・噛み合わせを放置するとどうなる?

歯並びや噛み合わせの問題は、 必ずしもすべての方に矯正治療が必要というわけではありません。

しかし、歯が重なっていたり、 上下の歯が適切に噛み合っていなかったりすると、 日常生活の中でさまざまな問題につながることがあります。

歯磨きが難しくなり、汚れが残りやすい

歯と歯が重なっている部分や、 歯ブラシが届きにくい部分には、 プラーク(歯垢)が残りやすくなります。

プラークが長期間残る状態は、 虫歯や歯周病のリスクを高める原因の一つです。

歯並びを整えることによって、 歯ブラシやデンタルフロスを使用しやすい 口腔環境を目指すことができます。

噛みにくさにつながることがある

噛み合わせの状態によっては、 上下の歯が十分に接触せず、 食べ物を噛みにくかったり、 特定の歯ばかりを使って噛んでいたりする場合があります。

矯正治療では歯並びだけではなく、 上下の歯がどのように噛み合っているのかも確認しながら、 バランスを整えていきます。

一部の歯に負担が集中することがある

噛み合わせに偏りがある場合、 一部の歯だけに強い力が加わることがあります。

長く自分の歯を使っていくためには、 見た目だけではなく、 それぞれの歯にどのような力が加わっているのかを 考えることも重要です。

発音に影響する場合がある

発音には舌だけではなく、 歯の位置や唇なども関係しています。

歯並びや噛み合わせの状態によっては、 特定の音が発音しにくいと感じることがあります。

歯並びがコンプレックスになることも

「歯を見せて笑うことに抵抗がある」 「写真を撮るときに口元を隠してしまう」 「人と話すときに歯並びが気になる」 という方もいます。

歯並びを整えることは、 口元の見た目に対する悩みを改善するための 選択肢の一つでもあります。

歯列矯正で得られる3つの大きなメリット

矯正治療を検討するときには、 「歯をきれいに並べる」ということだけではなく、 次の3つの視点から考えてみることが大切です。

1.歯並びと噛み合わせを整えられる

矯正治療では、 歯の位置を調整することで、 歯並びと上下の噛み合わせを整えていきます。

見た目だけではなく、 食べ物を噛むという歯本来の機能も考えながら 治療計画を立てることが重要です。

2.歯磨きしやすい口腔環境を目指せる

歯が複雑に重なっている状態では、 歯ブラシだけで十分に清掃することが難しい場合があります。

歯並びを整えることで、 歯ブラシやデンタルフロスを使いやすくなれば、 毎日のセルフケアを行いやすい環境につながります。

虫歯や歯周病を予防していくうえでも、 毎日きちんと清掃できる歯並びであることは重要です。

3.将来の歯の健康まで考えられる

矯正治療には一定の治療期間と費用が必要です。

しかし、治療直後の見た目だけではなく、 これから何十年と自分の歯を使用していくこと まで考えることも大切です。

歯並び・噛み合わせ・清掃性などを総合的に考え、 長期的に管理しやすい口腔環境を目指すことも 歯列矯正を行うメリットの一つです。

目立ちにくい「マウスピース矯正」という選択肢

「歯並びを治したいけれど、歯にワイヤーを付けることには抵抗がある」 という方に選ばれている方法の一つが マウスピース型の矯正装置です。

透明に近いマウスピースを一定期間ごとに交換しながら、 少しずつ歯を移動させていきます。

マウスピース矯正が目立ちにくい理由

マウスピース型矯正装置は透明に近い素材で作られているため、 従来の表側ワイヤー矯正と比較すると 装置が目立ちにくいことが特徴です。

接客業や営業職など人と接する機会が多い方や、 矯正中の見た目が気になる方にとって、 検討しやすい治療方法の一つです。

食事のときに取り外せる

マウスピース矯正では、 基本的に食事の際に装置を取り外すことができます。

ワイヤー矯正のように装置へ食べ物が絡むことを 気にせず食事ができることは、 マウスピース矯正の特徴の一つです。

普段に近い状態で歯磨きができる

歯磨きの際にもマウスピースを取り外せるため、 普段に近い状態でブラッシングや デンタルフロスを使用できます。

矯正治療中も口腔内を清潔に管理しやすいことは、 マウスピース矯正のメリットです。

金属を使用しないマウスピース型の装置

マウスピースそのものには金属を使用しません。

ただし、症例によっては 補助的な装置などを併用する場合があるため、 金属アレルギーがある方は 治療前に歯科医師へ伝えるようにしてください。

マウスピース矯正「インビザライン」とは?

マウスピース矯正の代表的なシステムの一つが インビザラインです。

患者様のお口の状態を確認したうえで治療計画を作成し、 一人ひとりに合わせて製作された マウスピース型矯正装置を順番に交換しながら 歯を移動させていきます。

インビザラインは、 「仕事上できるだけ矯正装置を目立たせたくない」 「食事のときには装置を外したい」 「矯正中も歯磨きをしっかり行いたい」 と考える方にも検討しやすい矯正方法です。

一方で、取り外しができることはメリットであると同時に、 患者様ご自身で決められた装着時間を守る必要がある ということでもあります。

装着時間が不足すると、 治療計画通りに歯が移動せず、 マウスピースの作り直しや治療期間の延長が 必要になる場合があります。

また、すべての歯並びを インビザラインだけで治療できるわけではありません。

歯並びや骨格、噛み合わせなどによっては、 ワイヤー矯正やその他の治療方法が 適している場合もあります。

「自分はインビザラインで治療できるのか」を知るためには、 歯科医院で検査・診断を受けることが重要です。

歯列矯正をすると口元や顔の印象は変わる?

歯列矯正によって歯の位置が変化すると、 症例によっては口元の印象にも変化が生じることがあります。

出っ歯・口元の突出感

前歯が前方へ傾斜しているケースなどでは、 前歯の位置を調整することで 口元の突出感が変化することがあります。

特に抜歯を伴う矯正治療などでは、 前歯を移動させるスペースを確保して 口元のバランスを考えながら治療を行う場合があります。

横顔の印象

前歯の位置が変化すると、 唇の位置にも変化が生じ、 横顔の印象が変わる場合があります。

横顔について調べていると 「Eライン」という言葉を目にすることもありますが、 顔貌は歯だけではなく、 鼻や顎など骨格的な要素にも大きく影響されます。

笑ったときの口元

歯の重なりや傾きが整うことで、 笑ったときに見える歯並びの印象も変わります。

歯並びにコンプレックスがあり、 無意識に口元を隠してしまう方にとっては、 矯正治療を検討するきっかけの一つになるでしょう。

矯正だけで顔の骨格そのものを変えられるわけではない

注意したいのが、 通常の歯列矯正は歯を移動させる治療であり、 顔の骨格そのものを自由に変える治療ではない という点です。

骨格的な問題が大きい場合には、 歯列矯正だけでは希望する変化を得ることが難しく、 外科的な治療を組み合わせるケースもあります。

また、 「矯正すれば必ずEラインがきれいになる」 「必ず小顔になる」といったものでもありません。

どの程度の変化が期待できるのかについては、 治療開始前に歯科医師と十分に相談することが大切です。

歯列矯正にはどのくらいの期間がかかる?

矯正治療に必要な期間は、 現在の歯並びや噛み合わせ、 移動させる歯の本数、 抜歯の有無、 使用する矯正装置などによって異なります。

全体的な歯列矯正の場合には、 治療に年単位の期間が必要になることも珍しくありません。

一方、前歯など限られた範囲を対象とする部分矯正では、 全体矯正より短期間で終了する場合があります。

ただし、 「できるだけ短期間で終わらせたいから」という理由だけで、 無理に歯を速く移動させることは適切ではありません。

歯や歯周組織の状態を確認しながら、 適切な力で計画的に歯を移動させること が重要です。

マウスピース矯正は装着時間の管理が重要

マウスピース矯正の場合は、 歯科医師から指示された時間、 毎日きちんと装置を使用する必要があります。

装着時間が不足すると、 次のマウスピースと実際の歯の位置にずれが生じ、 治療計画の修正が必要になる場合があります。

治療を計画通りに進めるためには、 定期的な通院だけでなく、 患者様ご自身による装着時間の管理も大切です。

歯列矯正の費用は何によって決まる?

歯列矯正を検討するとき、 治療期間とともに気になるのが費用ではないでしょうか。

矯正治療の費用は、 使用する矯正装置や治療する範囲、 歯並びの状態、 治療期間などによって異なります。

一般的には、矯正治療に関連して 次のような費用があります。

  • 矯正相談料
  • 精密検査・診断料
  • 矯正装置の費用
  • 治療期間中の調整・管理費用
  • 治療後に使用する保定装置(リテーナー)の費用
  • 必要に応じて行う抜歯や虫歯・歯周病治療などの費用

歯科医院によって料金体系は異なり、 調整料などが矯正治療費に含まれている医院もあれば、 通院ごとに必要となる医院もあります。

そのため料金を比較するときには、 矯正装置そのものの価格だけを見るのではなく、 検査から矯正治療、治療終了後の保定まで どのような費用が必要になるのか を確認することが重要です。

また、一般的な歯列矯正は自由診療ですが、 一定の疾患に起因する咬合異常や顎変形症など、 国が定めた条件を満たし、 指定された医療機関で治療を受ける場合には 保険診療の対象となることがあります。

歯列矯正は医療費控除の対象になる?

歯列矯正でも、 治療の目的や必要性によっては 医療費控除の対象となる場合があります。

医療費控除は、 その年の1月1日から12月31日までに ご自身や生計を一にする家族のために支払った医療費が 一定額を超える場合に、 所得控除を受けられる制度です。

歯列矯正については、 年齢や治療目的などからみて 歯列矯正が必要と認められる場合には、 医療費控除の対象となることがあります。

一方で、 容貌を美化することだけを目的とした 矯正治療の費用は対象となりません。

また、通院のために公共交通機関を利用した場合など、 条件によっては交通費も医療費控除の対象に 含められる場合があります。

医療費控除の対象になるかどうかは 個々の状況によって異なるため、 詳細については税務署や税理士などへご確認ください。

田町・三田で歯列矯正やインビザラインを検討している方へ

オーキッド歯科・矯正歯科では、 歯並びや噛み合わせに関するご相談を受け付けています。

矯正治療で大切なのは、 単に前歯をきれいに並べることだけではありません。

現在の歯並びや噛み合わせ、 虫歯・歯周病の状態なども確認しながら、 一人ひとりのお口に合わせた治療方法を 検討することが重要です。

また、目立つ矯正装置に抵抗がある方には、 症例に応じて マウスピース矯正「インビザライン」 という選択肢もあります。

「自分の歯並びは矯正したほうがいいのか」 「インビザラインで治療できるのか」 「治療にはどのくらいの期間が必要なのか」 「費用はどのくらいかかるのか」 など、まずは気になることからご相談ください。

まとめ|歯列矯正は見た目だけでなく将来の歯の健康まで考える治療

歯列矯正には、 歯並びを美しく整えるという審美的な目的だけでなく、 噛み合わせや清掃性など、 お口の機能や健康を考えるという目的もあります。

特に歯が重なって歯磨きしにくい状態では、 歯並びを整えることで 毎日のセルフケアを行いやすい環境を目指すことができます。

また現在では、 従来のワイヤー矯正だけではなく、 透明に近く目立ちにくい マウスピース矯正という選択肢もあります。

ただし、適切な矯正方法は 歯並びや噛み合わせ、骨格、 年齢やお口の状態などによって一人ひとり異なります。

見た目だけで治療方法を決めるのではなく、 「きれいな歯並び」と 「しっかり噛めて、長期的に管理しやすい口腔環境」 の両方を目指すことが大切です。

田町・三田周辺で歯列矯正やインビザラインを検討されている方は、 オーキッド歯科・矯正歯科へご相談ください。

SUPERVISOR

この記事の監修者

オーキッド歯科・矯正歯科 院長 水谷聖人

オーキッド歯科・矯正歯科

院長 水谷 聖人

患者様一人ひとりのお口の状態やご希望を丁寧に確認し、 分かりやすい説明と、できる限り痛みに配慮した歯科治療を心がけています。 虫歯・歯周病などの一般歯科治療から、 インプラント、矯正歯科、セラミック治療まで、 お口全体の健康を考えた治療をご提案いたします。

経歴

2015年
日本大学 松戸歯学部 卒業
卒後、都内や埼玉県内の開業医にて勤務
2022年
博士号取得(歯学)
2023年
オーキッド歯科・矯正歯科 院長就任

所属・資格

  • 日本歯科保存学会 認定医
  • 日本顕微鏡歯科学会 認定医
  • 日本メタルフリー歯科学会 認定医
  • 臨床歯科麻酔管理指導医
  • 日本口腔インプラント学会
  • 日本インプラント臨床研究会 講習会委員
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