この記事のポイント
- 歯列矯正は、歯に弱い力をかけ続けて骨の中で少しずつ歯を動かし、歯並びと噛み合わせを整える治療で、見た目だけでなく噛む機能と歯みがきのしやすさも目的です
- 装置は主にワイヤー矯正(金属・白い装置)とマウスピース矯正の2種類で、重い歯並びほどワイヤー矯正が向き、軽度〜中等度ならマウスピース矯正も選べます
- 全体の矯正は自由診療で総額80万〜120万円前後が一般的な目安、期間は1年半〜3年程度に加えて、後戻りを防ぐ保定期間が必要です
- 痛み・歯根吸収・歯ぐきの下がり・後戻りなどのリスクもあるため、精密検査で自分の歯並びに合う方法と総額を確認してから始めることが大切です
「歯並びを整えたいけれど、費用はいくら?期間は?痛みは?」「ワイヤーとマウスピース、どちらがいいの?」。歯列矯正を考え始めると、気になることがたくさん出てきます。
結論からお伝えすると、歯列矯正は、歯に弱い力をかけ続けて少しずつ動かし、歯並びと噛み合わせを整える治療です。全体の矯正では1年半〜3年程度の期間と、自由診療で総額80万〜120万円前後が一般的な目安になり、治療後は後戻りを防ぐ保定が欠かせません。どの装置が合うか、抜歯が必要かは歯並びによって異なるため、精密検査で確認してから決めることが大切です。
この記事では、歯列矯正の仕組み、治療が必要になる歯並び、メリットとデメリット、装置の種類と選び方、費用の相場と内訳、期間、痛み、抜歯、大人の矯正、顔の変化、リスク・副作用、医療費控除まで、田町・三田のオーキッド歯科・矯正歯科が解説します。
歯列矯正とは?歯が動く仕組み
歯列矯正(矯正治療)とは、矯正装置で歯に弱い力をかけ続け、歯を少しずつ正しい位置へ動かして、歯並びと上下の噛み合わせを整える治療です。「歯並びをきれいにする治療」と思われがちですが、しっかり噛めること、歯みがきしやすいこと、長く自分の歯を使えることまで含めて考えるのが歯列矯正です。
歯は骨に直接くっついているのではなく、歯の根のまわりにある「歯根膜(しこんまく)」というクッションのような組織を介して骨に支えられています。歯に一定の力がかかると、押された側の骨が少しずつ吸収され、反対側では新しい骨が作られます。この骨の作り替えをくり返すことで、歯は骨の中をゆっくり移動していきます。
骨の作り替えには時間がかかるため、強い力で一気に動かすことはできません。歯や歯ぐきへの負担を抑えながら、1か月に0.5〜1mm程度のペースで計画的に動かすのが一般的です。歯列矯正に年単位の期間が必要なのはこのためです。
歯列矯正が必要になる歯並び(不正咬合)の種類
歯並びや噛み合わせに問題がある状態を「不正咬合(ふせいこうごう)」といいます。代表的なものは次のとおりです。
| 歯並び | 状態と起こりやすい問題 |
|---|---|
| 叢生(そうせい) ガタガタ・八重歯 |
歯が並ぶスペースが足りず、重なったりねじれたりしている。 起こりやすい問題:歯みがきがしにくく、虫歯・歯周病のリスクが高まる |
| 上顎前突(じょうがくぜんとつ) 出っ歯 |
上の前歯が前に出ている、または上あごが前に出ている。 起こりやすい問題:口が閉じにくい、前歯をぶつけて折りやすい、口が乾きやすい |
| 反対咬合(はんたいこうごう) 受け口 |
下の前歯が上の前歯より前に出ている。 起こりやすい問題:前歯で噛み切りにくい、発音しにくい音がある |
| 開咬(かいこう) | 奥歯で噛んでも前歯が閉じず、すき間がある。 起こりやすい問題:麺類などを前歯で噛み切れない、奥歯に負担が集中する |
| 過蓋咬合(かがいこうごう) | 上の前歯が下の前歯を深く覆っている。 起こりやすい問題:下の前歯が上の歯ぐきに当たる、あごに負担がかかりやすい |
| 空隙歯列(くうげきしれつ) すきっ歯 |
歯と歯のあいだにすき間がある。 起こりやすい問題:食べ物が挟まりやすい、サ行などの発音に影響することがある |
| 交叉咬合(こうさこうごう) | 一部の歯で上下の噛み合わせが横方向に逆になっている。 起こりやすい問題:あごが左右にずれる、顔の左右差につながることがある |
同じ「出っ歯」でも、歯の傾きが原因なのか、あごの骨の位置が原因なのかで治療方法は変わります。見た目だけで判断せず、レントゲンなどで原因を調べることが大切です。
歯列矯正のメリット
歯みがきがしやすくなり、虫歯・歯周病を防ぎやすくなる
歯が重なっている部分は歯ブラシの毛先が届きにくく、プラーク(歯垢)が残りやすくなります。歯並びが整うと、歯ブラシやデンタルフロスを使いやすくなり、毎日のセルフケアで汚れを落としやすいお口の環境に近づきます。
噛み合わせが整い、特定の歯への負担が分散する
上下の歯がバランスよく接触するようになると、食べ物を噛みやすくなり、一部の歯だけに強い力がかかる状態を減らすことにつながります。長く自分の歯で噛むためには、見た目と同じくらい噛み合わせが大切です。
口元の見た目のコンプレックスが軽くなる
「笑うときに口元を手で隠してしまう」「写真で歯を見せられない」という悩みは、歯列矯正を始めるきっかけとして多いものです。歯並びが整うことで、人前で口を開けることへの抵抗が減ったという方も少なくありません。
発音や口の閉じにくさが改善する場合がある
すきっ歯や開咬、出っ歯などでは、息がもれて発音しにくい音があったり、口を自然に閉じにくかったりすることがあります。歯並びの改善で、こうした状態が軽くなる場合があります。
将来ほかの治療がしやすくなる
歯が傾いたままだと、将来インプラントやブリッジ、被せ物の治療をするときに理想的な形にしにくいことがあります。歯の位置を整えておくことで、その後の治療の選択肢が広がる場合があります。
歯列矯正のデメリット・リスク
歯列矯正にはメリットだけでなく、事前に知っておきたいデメリットやリスクもあります。
- 期間が長い:全体の矯正では歯を動かす期間だけで1年半〜3年程度かかり、その後に保定期間があります。
- 費用が高額になりやすい:一般的な歯列矯正は健康保険が適用されない自由診療です。
- 痛みや違和感がある:装置の装着や調整のあと数日間、歯が浮くような痛みが出ることがあります。
- 定期的な通院が必要:ワイヤー矯正は1か月前後、マウスピース矯正は1〜3か月ごとのチェックが目安です。
- 歯みがきに手間がかかる:ワイヤー矯正では装置のまわりに汚れが残りやすく、丁寧なケアが必要です。
- 後戻りの可能性がある:保定装置を使わないと、歯が元の位置に戻ろうとすることがあります。
歯根吸収や歯肉退縮などの医学的なリスク・副作用については、記事の後半で詳しくご説明します。
歯列矯正の種類と選び方
歯列矯正の装置は、大きく分けて「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正」があります。それぞれに向き・不向きがあるため、歯並びの状態とライフスタイルの両方から選びます。
ワイヤー矯正(表側)
歯の表面に「ブラケット」という小さな装置を貼り付け、そこに通したワイヤーの力で歯を動かす、もっとも歴史のある方法です。歯を大きく動かす必要がある重度の歯並びや、抜歯を伴う矯正にも対応しやすいのが特徴です。装置は金属のメタルブラケットのほか、白や透明で目立ちにくい審美ブラケットも選べます。
マウスピース矯正(インビザラインなど)
透明なマウスピース型の装置を1〜2週間ごとに交換しながら、少しずつ歯を動かす方法です。装置が目立ちにくく、食事と歯みがきのときは外せるのが大きな利点です。一方で、1日20〜22時間の装着を自分で守る必要があり、歯を大きく動かす重度の歯並びでは難しい場合があります。詳しくはインビザラインの費用・期間・痛みの解説もご覧ください。
裏側(舌側)矯正
ブラケットを歯の裏側に付ける方法で、正面から装置がほとんど見えません。舌に装置が当たって話しにくさを感じやすく、費用は表側のワイヤー矯正より高くなる傾向があります。
部分矯正
前歯の軽いガタガタやすき間など、限られた範囲だけを動かす方法です。全体の矯正より期間と費用を抑えられますが、奥歯の噛み合わせに問題がある場合は適応になりません。
外科矯正
あごの骨格のずれが大きい受け口や出っ歯などで、歯の移動だけでは改善が難しい場合に、あごの骨の手術と矯正治療を組み合わせる方法です。顎変形症と診断され、指定を受けた医療機関で治療する場合は保険が適用されます。
| ワイヤー矯正(表側) | マウスピース矯正 | |
|---|---|---|
| 見た目 | 装置が見える(白い装置で目立ちにくくできる) | 透明で目立ちにくい |
| 対応できる歯並び | 軽度〜重度まで幅広い | 軽度〜中等度が中心 |
| 取り外し | できない | できる(食事・歯みがきのとき) |
| 自己管理 | 装置は固定式で、装着時間の管理は不要 | 1日20〜22時間の装着が必要 |
| 歯みがき | 装置のまわりに汚れが残りやすく工夫が必要 | 外して普段どおりみがける |
| 痛み・違和感 | 調整後に痛みが出やすい。装置が唇や頬に当たることがある | 交換直後に締めつけ感が出ることがある |
| 通院の目安 | 1か月前後ごと | 1〜3か月ごと |
当院では、メタルブラケット・審美ブラケットによるワイヤー矯正と、マウスピース矯正のインビザラインを行っています。マウスピース矯正をご希望でも、歯並びによってはワイヤー矯正のほうが確実な場合があり、その場合は理由を含めてご説明します。
歯列矯正の費用の相場と内訳
見た目の改善を目的とした一般的な歯列矯正は、健康保険が適用されない自由診療で、医院ごとに料金が異なります。一般的な目安は次のとおりです。
| 治療の種類 | 一般的な費用の目安(総額) |
|---|---|
| 表側のワイヤー矯正(全体) | 70万〜130万円程度 |
| 裏側のワイヤー矯正(全体) | 100万〜170万円程度 |
| マウスピース矯正(全体) | 70万〜110万円程度 |
| 部分矯正 | 15万〜50万円程度 |
| 子どもの矯正(第1期治療) | 30万〜60万円程度 |
総額で比べることが大切
矯正の費用は、装置の料金だけでなく、次のような費用の合計で考えます。
- 精密検査・診断料(レントゲン、写真、歯型またはスキャンなど)
- 矯正装置・治療費
- 通院ごとの調整料・処置料(治療費に含まれる医院もあります)
- 保定装置(リテーナー)の費用
- 必要に応じた抜歯や、虫歯・歯周病の治療費
「装置代は安いけれど、毎回の調整料を合わせると高くなった」ということもあるため、相談の段階で検査から保定までの総額の見込みを確認しておきましょう。
オーキッド歯科・矯正歯科の矯正料金(税込)
| 治療 | 費用(税込) |
|---|---|
| 成人のワイヤー矯正(永久歯列) | 検査・診断 44,000円 治療費 770,000円〜990,000円 リテーナー 44,000円 処置料 5,500円(通院ごと) |
| 小児矯正(混合歯列期) | 検査・診断 44,000円 治療費 330,000円〜550,000円 リテーナー 44,000円 処置料 5,500円(通院ごと) |
| 幼児矯正(乳歯列) | 診断 11,000円 治療費 77,000円(装置1個につき) 追加装置 22,000円(1個) 処置料 3,300円 |
| インビザライン(部分〜中等度) | エクスプレス 片顎174,000円/両顎234,000円 ライト 片顎294,000円/両顎406,000円 モデレート 片顎364,000円/両顎504,000円 |
| インビザライン(全体・両顎) | コンプリヘンシブ 724,000円〜1,024,000円(マウスピースの枚数による) |
お支払いは現金・クレジットカードのほか、分割でお支払いいただけるデンタルローン(所定の審査あり)にも対応しています。最新の料金は料金表をご確認ください。
歯列矯正が保険適用になるケース
厚生労働大臣が定める先天的な疾患(唇顎口蓋裂など)に起因する噛み合わせの異常、手術が必要な顎変形症、前歯の永久歯3本以上が生えてこないことによる噛み合わせの異常などは、指定を受けた医療機関で治療を受ける場合に保険が適用されます。当院の矯正治療は自由診療で行っています。
医療費控除の対象になる場合
噛み合わせの改善など治療を目的とした歯列矯正や、成長期のお子さまの不正咬合の矯正は、医療費控除の対象になる場合があります。医療費控除は、本人と生計を一にする家族が1月1日〜12月31日に支払った医療費が10万円(総所得金額等が200万円未満の方はその5%)を超えたとき、超えた分を所得から差し引ける制度です。デンタルローンで支払った場合は、ローン会社が立て替えた年の医療費になります。
一方で、見た目をよくすることだけが目的の矯正は対象外とされます。「申告したのに認められなかった」というケースは、目的が美容と判断された場合や、合計額が基準に届かなかった場合が多いため、領収書を保管し、判断に迷う場合は税務署にご確認ください。
歯列矯正の期間の目安
期間は歯並びの状態、動かす距離、抜歯の有無、年齢、装置の種類によって変わります。
- 全体の矯正(大人):歯を動かす期間が1年半〜3年程度
- 部分矯正:数か月〜1年程度
- 子どもの第1期治療:1〜2年程度(その後、永久歯がそろってから第2期治療が必要になる場合があります)
- 保定期間:歯を動かした期間と同じくらいかそれ以上
マウスピース矯正では装着時間が足りないと計画どおりに歯が動かず、ワイヤー矯正では装置の破損や通院の間隔があくと期間が延びやすくなります。決められた使い方と通院を続けることが、予定どおりに終えるための近道です。
歯列矯正の流れ
- カウンセリング:歯並びのお悩み、ご希望の装置、通院のご都合を伺います。
- 精密検査:レントゲン、口腔内写真、歯型(インビザラインでは口腔内スキャナーiTeroによる3Dスキャン)などで、歯並び・噛み合わせ・あごの状態を調べます。
- 診断・治療計画のご説明:抜歯の有無、装置、期間、費用の総額をご説明します。インビザラインでは歯並びの変化をシミュレーションで確認できます。
- 虫歯・歯周病の治療:必要な場合は矯正を始める前に治療します。
- 装置の装着・歯の移動:定期的に調整やチェックを行いながら、歯を少しずつ動かします。
- 保定:歯並びが整ったら保定装置で後戻りを防ぎ、定期的に経過を確認します。
歯列矯正は痛い?痛みの時期と対処法
矯正の痛みは、歯が動き始めるときに歯根膜に炎症が起こることで生じます。痛みが出やすいのは、装置をつけた直後、ワイヤーの調整後、マウスピースの交換後の2〜3日ほどで、歯が浮くような感覚や、噛んだときの鈍い痛みとして感じることが多く、その後は落ち着いていくのが一般的です。
痛みがある間は、軟らかい食事にする、市販の鎮痛薬を使うなどで対応できます。ワイヤー矯正で装置が頬や唇に当たって口内炎ができる場合は、装置を覆う保護用ワックスをお渡しします。強い痛みが長く続く場合や、ワイヤーが刺さる場合は早めにご連絡ください。
歯列矯正で抜歯は必要?
歯をきれいに並べるためのスペースが大きく足りない場合や、出っ歯・口元の突出感を改善したい場合には、小臼歯(前から4番目か5番目の歯)などを抜歯してスペースを作ることがあります。
スペースの不足が軽い場合は、歯列を横に広げる、奥歯を後ろに動かす、歯の側面をわずかに削って幅を調整する(IPR)などの方法で、抜歯をせずに治療できることもあります。ただし、無理に抜歯を避けると前歯が前に押し出され、口元が出た仕上がりになる場合もあります。どちらが適しているかは精密検査の結果をもとに判断し、それぞれの仕上がりの違いをご説明してから決めます。
大人の歯列矯正・子どもの歯列矯正
大人になってからでも矯正はできる
歯と歯ぐき、歯を支える骨が健康であれば、大人になってからでも歯列矯正は可能です。40代・50代以降に矯正を始める方も珍しくありません。大人の場合はあごの成長が終わっているため、歯の移動で整えられる範囲を見極めることと、歯周病の管理が特に大切です。歯周病が進んでいる場合は、先に歯周病治療を行います。
子どもの矯正は成長を利用できる
お子さまの矯正は、あごの成長を利用して歯が並ぶスペースを確保したり、あごのずれを整えたりできるのが特徴です。乳歯の時期や、乳歯と永久歯が混ざる時期(6〜12歳ごろ)に始める第1期治療と、永久歯がそろってから行う第2期治療に分かれます。受け口などは早めの対応が勧められることもあるため、気になる場合は早めにご相談ください。
歯列矯正で顔は変わる?小顔になる?
出っ歯や口元の突出感がある方は、前歯の位置が内側に下がることで唇の位置も変わり、口元が閉じやすくなったり、横顔の印象が変わったりすることがあります。横顔の目安として、鼻先とあご先を結んだ「Eライン」が話題になることもあります。
ただし、歯列矯正は歯を動かす治療で、あごの骨格そのものを小さくする治療ではありません。「矯正すれば小顔になる」「必ずEラインが整う」とは言えず、顔の印象は鼻やあごの形など骨格にも大きく左右されます。骨格のずれが大きい場合は外科矯正が必要になることもあります。どの程度の変化が見込めるかは、治療前にご説明します。
矯正中の食事と歯みがきのポイント
食事の注意点
ワイヤー矯正中は、キャラメル・ガム・お餅などの粘着性のある食べ物や、硬いせんべい・氷・ナッツなどは、装置が外れたりワイヤーが曲がったりする原因になるため控えましょう。カレーやコーヒーなど色の濃い食べ物は、装置のゴムに色がつくことがあります。マウスピース矯正は食事のときに外すため、食べ物の制限はほとんどありません。
歯みがきの注意点
ワイヤー矯正中は、ブラケットの上下やワイヤーの下に汚れが残りやすくなります。歯ブラシに加えて、毛先の小さいタフトブラシや歯間ブラシ、フロスを使うと汚れを落としやすくなります。マウスピース矯正では、飲食のあとは歯をみがいてからマウスピースを装着し、マウスピース自体も毎日洗って清潔に保ちます。当院では装置に合わせたみがき方をお伝えし、定期的なクリーニングで矯正中のお口の健康を支えます。
歯列矯正のリスク・副作用
- 装置の装着・調整・交換のあとに、痛みや違和感、圧迫感が出ることがあります。
- 歯の根が短くなる(歯根吸収)ことがあります。
- 歯ぐきが下がる(歯肉退縮)ことや、歯と歯のあいだに三角形のすき間(ブラックトライアングル)ができることがあります。
- 歯みがきが不十分だと、虫歯や歯周病、歯の表面が白く濁る脱灰が起こることがあります。
- ワイヤー矯正では、装置が当たって口内炎ができることがあります。金属アレルギーのある方はお申し出ください。
- 治療中に、あごの関節の痛みや口が開けにくいなどの症状が出ることがあります。
- 歯の動き方には個人差があり、予定より治療期間が延びることがあります。
- 治療後に保定装置を使わないと、後戻りが起こることがあります。
- マウスピース矯正では、装着時間が不足すると計画どおりに歯が動かないことがあります。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)について(医療広告ガイドラインにもとづく表示)
- 未承認医薬品等であること:インビザラインは、完成物として医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けていない矯正装置です。そのため、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
- 入手経路:米国アライン・テクノロジー社が製造する装置で、国内ではインビザライン・ジャパン株式会社を通じて提供されています。
- 国内の承認医薬品等の有無:国内には、薬機法の承認を受けたマウスピース型の矯正装置もあります。
- 諸外国における安全性等に関する情報:米国をはじめ世界各国で使われている矯正装置ですが、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
矯正歯科を選ぶときに確認したいこと
歯列矯正は長い期間をかけて通う治療です。相談のときに、次の点を確認しておくと安心です。
- レントゲンなどの精密検査をもとに、診断と治療計画を説明してくれるか
- ワイヤー矯正・マウスピース矯正など複数の方法から、歯並びに合う方法を提案してくれるか
- 抜歯の有無や、期間・仕上がりの見込みを具体的に説明してくれるか
- 検査から保定までの総額と、追加でかかる費用を事前に示してくれるか
- リスク・副作用の説明があるか
- 虫歯や歯周病の治療、クリーニングも含めて相談できるか
- 仕事や学校と両立して通える立地・診療時間か
田町・三田で歯列矯正を検討している方へ
オーキッド歯科・矯正歯科では、レントゲン・口腔内写真・歯型やiTeroスキャンによる精密検査で、歯並びだけでなく噛み合わせやあごの状態まで確認し、メタルブラケット・審美ブラケット・インビザラインの中から、歯並びとご希望に合う方法をご提案しています。治療期間・費用の総額・リスクをご説明し、ご納得いただいてから治療を始めます。虫歯や歯周病の治療、矯正中のクリーニングも同じ医院で受けていただけます。
当院は火曜〜日曜の19時まで診療しており(最終受付18:30、月曜・祝日休診)、仕事帰りや週末の通院にも便利です。都営三田線・浅草線「三田駅」A3出口すぐ、JR田町駅からも徒歩圏内です。「自分に矯正が必要か知りたい」「マウスピースでできるか知りたい」というご相談だけでもお気軽にお越しください。
あわせて読みたい:矯正歯科/インビザライン/インビザラインの費用・期間・痛みは?/料金表
まとめ|歯列矯正は「総額・期間・リスク」まで理解してから始めましょう
- 歯列矯正は、歯に弱い力をかけ続けて骨の中で歯を動かし、歯並びと噛み合わせを整える治療です。
- 見た目だけでなく、歯みがきのしやすさや噛み合わせなど、お口の健康を長く保つことも目的です。
- 装置は主にワイヤー矯正とマウスピース矯正。重い歯並びほどワイヤー矯正が向き、軽度〜中等度ならマウスピース矯正も選べます。
- 全体の矯正は1年半〜3年程度、自由診療で総額80万〜120万円前後が一般的な目安。比べるときは検査から保定までの総額で。
- 痛み・歯根吸収・歯肉退縮・後戻りなどのリスクがあり、治療後の保定が欠かせません。
自分の歯並びにどの方法が合うのか、抜歯が必要か、総額はいくらになるのかは、検査をしてはじめてわかります。田町・三田周辺で歯列矯正を検討されている方は、オーキッド歯科・矯正歯科へご相談ください。
よくあるご質問
歯列矯正は何歳まで、何歳からできますか?
歯と歯ぐき、歯を支える骨が健康であれば、大人になってからでも年齢の上限なく矯正治療を受けられます。歯周病がある場合は先に治療してから始めます。お子さまは、あごの成長を利用できる乳歯や混合歯列の時期から始める方法もあり、適した時期は歯並びによって異なるため、まずは検査でご相談ください。
歯列矯正をする意味はありますか?見た目だけの治療ではないのですか?
歯並びが整うと見た目が変わるだけでなく、歯が重なっていた部分に歯ブラシやフロスが届きやすくなり、虫歯や歯周病を防ぐセルフケアがしやすくなります。噛み合わせが整うことで、特定の歯に力が集中しにくくなることも目的の一つです。一方で、歯並びに問題が少ない方に矯正が必要とは限らないため、必要性は検査で判断します。
歯列矯正はどのくらい痛いですか?
装置をつけた直後やワイヤーの調整後、マウスピースの交換後の2〜3日ほど、歯が浮くような痛みや締めつけられる感覚が出ることが多く、その後は落ち着いていくのが一般的です。食事は軟らかいものにする、市販の鎮痛薬を使うなどで対応できることがほとんどです。痛みの感じ方には個人差があります。
部分矯正で前歯だけ治すことはできますか?
前歯の軽いガタガタやすき間で、奥歯の噛み合わせに問題がない場合は、前歯だけを動かす部分矯正ができることがあります。費用と期間は全体の矯正より抑えられますが、噛み合わせ全体の問題が原因の場合は部分矯正では治せないため、検査で適応を確認します。当院ではインビザラインのエクスプレスやライトのプランで対応する場合があります。
歯列矯正で抜歯は必要ですか?
歯を並べるすき間が大きく足りない場合や、口元の突出感を改善したい場合には、小臼歯などを抜歯してスペースを作ることがあります。すき間の不足が軽い場合は、歯列を広げる、奥歯を後ろに動かす、歯の幅をわずかに削るなどの方法で抜歯せずに治療できることもあります。抜歯の有無は精密検査の結果をもとに、それぞれの違いをご説明してから決めます。
歯列矯正で顔は変わりますか?小顔になりますか?
出っ歯や口元の突出感がある方は、前歯の位置が下がることで唇の位置が変わり、横顔や口元の印象が変わることがあります。ただし、歯列矯正は歯を動かす治療で、あごの骨格そのものを小さくする治療ではないため、小顔になるとは言えません。どの程度の変化が見込めるかは治療前にご説明します。
歯列矯正は保険適用になりますか?
見た目の改善を目的とした一般的な歯列矯正は、健康保険が適用されない自由診療です。厚生労働大臣が定める先天的な疾患に起因する噛み合わせの異常や、手術が必要な顎変形症などは、指定を受けた医療機関で治療を受ける場合に保険が適用されることがあります。当院の矯正治療は自由診療で行っています。
歯列矯正の費用は医療費控除の対象になりますか?申告できなかったのはなぜですか?
噛み合わせの改善など治療を目的とした矯正や、成長期のお子さまの不正咬合の矯正は医療費控除の対象になる場合があります。見た目をよくすることだけが目的の矯正は対象外とされ、医療費の合計が年間10万円(所得200万円未満の方は所得の5%)を超えないと控除は受けられません。最終的な判断は税務署が行うため、領収書を保管し、不明な点は税務署にご確認ください。
矯正中に食べてはいけないものはありますか?
ワイヤー矯正では、キャラメルやガムなどの粘着性のある食べ物、硬いせんべいや氷などは装置が外れたり変形したりする原因になるため控えてください。マウスピース矯正は食事のときに外すため食べ物の制限はほとんどありませんが、水以外を飲食したあとは歯をみがいてから装着します。
矯正が終わったあと、歯並びが元に戻ることはありますか?
動かした直後の歯は元の位置に戻ろうとする性質(後戻り)があるため、治療後はリテーナーと呼ばれる保定装置を使います。保定期間は歯を動かした期間と同じくらいかそれ以上が目安で、その後も夜だけ使うなど長く続けることで、整った歯並びを保ちやすくなります。
田町・三田で、仕事帰りや土日に矯正の通院はできますか?
オーキッド歯科・矯正歯科は火曜〜日曜の19時まで診療しており(最終受付18:30、月曜・祝日休診)、仕事帰りや週末に調整や定期チェックに通っていただけます。都営三田線・浅草線「三田駅」A3出口すぐ、JR田町駅からも徒歩圏内です。ご予約は24時間受付のWEB予約から取れます。
SUPERVISOR
この記事の監修者
オーキッド歯科・矯正歯科
経歴
- 2015年
- 日本大学 松戸歯学部 卒業
卒後、都内や埼玉県内の開業医にて勤務 - 2022年
- 博士号取得(歯学)
- 2023年
- オーキッド歯科・矯正歯科 院長就任
所属・資格
- 日本歯科保存学会 認定医
- 日本顕微鏡歯科学会 認定医
- 日本メタルフリー歯科学会 認定医
- 臨床歯科麻酔管理指導医
- 日本口腔インプラント学会
- 日本インプラント臨床研究会 講習会委員
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