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セラミックの歯は何年もつ?寿命と長持ちのポイント

歯科医師監修による歯科コラム

セラミックの歯は何年もつ?寿命と長持ちのポイント

セラミックの歯は何年くらいもつ?

セラミック治療について、「何年使ったら交換しなければならないのですか?」というご質問をいただくことがあります。

しかし、セラミックには「○年経ったら必ず交換する」という決まった使用期限があるわけではありません。

長く良好な状態を維持できる場合もあれば、噛み合わせや歯ぎしり、土台となる歯の状態などによって、早い段階で欠けたり、再治療が必要になったりする場合もあります。

つまり、セラミックの寿命はセラミックという材料だけで決まるものではありません。

治療前の診断、歯の削り方、被せ物の適合、接着、噛み合わせ、そして治療後のメンテナンスまで、さまざまな要素が関係します。

セラミックの寿命を左右する6つのポイント

セラミックをできるだけ長く使うためには、どのようなことが関係するのでしょうか。代表的な6つのポイントをご紹介します。

1.噛み合わせ

セラミック治療では、見た目だけでなく噛み合わせも非常に重要です。

特定の歯だけに強い力が集中していると、セラミックに負担がかかり、欠けたり割れたりする原因になることがあります。

そのため治療では、被せ物の色や形だけではなく、お口全体の噛み合わせを確認することが大切です。

2.歯ぎしり・食いしばり

睡眠中の歯ぎしりや、無意識に行っている食いしばりもセラミックに強い負担を与える原因のひとつです。

特に睡眠中の歯ぎしりは自分では気づきにくいため、歯のすり減りや噛み合わせなどから歯科医院で指摘されることもあります。

必要に応じてナイトガードなどを使用し、セラミックや天然歯への負担を軽減する方法もあります。

3.土台となる歯の状態

被せ物としてセラミックを使用する場合、その内側には患者様自身の歯があります。

セラミック自体に問題がなくても、内部の歯が虫歯になったり、歯の根に問題が起きたりすると、セラミックを外して再治療しなければならない場合があります。

そのため、セラミック治療を長持ちさせるためには、治療前に土台となる歯の状態をしっかり確認することも重要です。

4.セラミックの適合性

被せ物と天然歯との境目に段差やすき間があると、汚れがたまりやすくなり、虫歯や歯ぐきの炎症につながる可能性があります。

セラミック治療では、見た目だけではなく、歯との境目をできるだけ精密に仕上げることが重要です。

5.毎日のセルフケア

「セラミックにしたら虫歯にならないから、歯磨きはそれほど重要ではない」と思われることがありますが、これは正しくありません。

セラミックそのものが虫歯になることはありませんが、その周囲には天然の歯や歯ぐきがあります。

特に被せ物と歯の境目にはプラークが残らないよう、毎日のブラッシングに加えてデンタルフロスや歯間ブラシなどを使用することが大切です。

6.歯科医院での定期メンテナンス

セラミックを入れた後も、定期的に歯科医院で状態を確認することをおすすめします。

セラミックそのものだけでなく、噛み合わせ、歯ぐきの状態、磨き残し、周囲の歯、土台となる歯などを確認することで、問題の早期発見につながります。

セラミックの歯でも虫歯になる?

ここはセラミック治療を検討している方に、ぜひ知っておいていただきたいポイントです。

セラミックという材料そのものが虫歯になることはありません。

しかし、セラミックの下や境目には天然の歯が残っています。その部分に細菌が入り込むことで、再び虫歯になることがあります。

このような虫歯は「二次う蝕(二次虫歯)」と呼ばれます。

二次虫歯が大きくなると、せっかく作ったセラミックを外して虫歯治療を行い、新しい被せ物を作り直さなければならない場合があります。

セラミックが欠ける・割れる原因

セラミックは歯科治療で広く使用されている材料ですが、絶対に割れないわけではありません。

特に次のような場合には注意が必要です。

  • 強い歯ぎしりをしている
  • 食いしばる癖がある
  • 特定の歯に噛む力が集中している
  • 非常に硬い食べ物を頻繁に噛む
  • 転倒やスポーツなどで強い衝撃を受けた
  • 噛み合わせが変化している

こうしたリスクがある場合には、治療前に噛み合わせを十分に確認し、治療後も定期的にチェックすることが重要です。

セラミックを長持ちさせる5つの方法

毎日の歯磨きを丁寧に行う

セラミックの周囲にプラークを残さないよう、毎日のブラッシングを丁寧に行いましょう。

フロス・歯間ブラシを使用する

歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れを十分に除去できない場合があります。デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、より清潔な状態を維持しやすくなります。

定期検診を受ける

痛みや違和感がなくても、定期的に歯科医院でチェックを受けることが大切です。

歯ぎしりがある場合は対策する

歯ぎしりや食いしばりが強い方では、必要に応じて就寝時にナイトガードを使用することがあります。

噛み合わせを定期的に確認する

噛み合わせは一度調整すれば一生変わらないものではありません。

加齢や歯の移動、ほかの歯の治療などによって変化することがあるため、定期検診の際に確認してもらいましょう。

古くなったセラミックは交換した方がいい?

「セラミックを入れて10年経ったから交換した方がいい」というように、年数だけを理由に交換する必要があるとは限りません。

問題なく使用できている場合には、そのまま経過をみることもあります。

一方で、次のような変化がある場合には歯科医院で確認してもらいましょう。

  • セラミックが欠けた・割れた
  • 被せ物が動く感じがする
  • 噛むと痛い
  • 歯ぐきが腫れる
  • 被せ物と歯ぐきの境目が気になる
  • フロスが引っかかるようになった
  • セラミック周辺から臭いがする

見た目には問題がないように見えても、内部で虫歯などが進行している場合があります。自己判断で交換時期を決めるのではなく、歯科医院で状態を確認することが大切です。

ジルコニアとセラミックはどちらが長持ち?

セラミック治療には複数の材料があり、治療する歯の位置や噛む力、求める見た目などによって適した材料は異なります。

比較項目 ジルコニア e.maxなどのセラミック
強度 非常に高い 高い
審美性 高い 非常に高い
前歯 症例により適応 適している場合が多い
奥歯 適している場合が多い 症例により適応

ただし、単純に「強い材料を選べば一番長持ちする」というわけではありません。

噛み合わせや歯の位置、残っている歯質の量などを診査し、その歯に適した材料を選択することが重要です。

セラミック治療で後悔しないために

セラミック治療というと、どうしても「歯を白くする」「きれいな歯にする」といった見た目に注目されがちです。

しかし、長期間使用することを考えると、審美性だけで治療方法を決めるべきではありません。

大切なのは、天然歯をできるだけ守りながら、噛み合わせや清掃性まで考えた治療を行うことです。

治療前には、どの材料を使用するのかだけでなく、なぜその治療方法が自分に適しているのか、どの程度歯を削る必要があるのか、治療後にどのようなメンテナンスが必要なのかについても確認しておきましょう。

セラミックの寿命についてよくある質問

セラミックは一生もちますか?

セラミックに一律の寿命が決められているわけではなく、一生使用できることを保証できるものでもありません。土台となる歯や噛み合わせ、お口の衛生状態などによって状態は異なります。

セラミックは10年以上使えますか?

適切な治療とメンテナンスによって長期間良好に使用できるケースはあります。ただし、「10年間は必ずもつ」と年数だけで判断することはできません。

セラミックの下は虫歯になりますか?

はい。セラミックそのものは虫歯になりませんが、被せ物の下や境目に残っている天然歯は虫歯になる可能性があります。

セラミックが割れたら治せますか?

欠け方や範囲によって対応は異なります。状態によっては調整や修復が可能な場合もありますが、新しく作り直す必要があるケースもあります。

セラミックは何年ごとに交換しますか?

決まった交換周期はありません。年数だけではなく、セラミックや土台となる歯、歯ぐき、噛み合わせなどの状態を確認して判断します。

田町・三田でセラミック治療をご検討の方へ

セラミックを長く使用するためには、きれいな被せ物を作るだけではなく、治療前の診査・診断から噛み合わせ、治療後のメンテナンスまで考えることが重要です。

オーキッド歯科・矯正歯科では、お口の状態やご希望を確認したうえで、一人ひとりに適した治療方法をご提案しています。

「銀歯を白くしたい」「前歯の見た目が気になる」「自分にはどのセラミックが合うのか知りたい」といった方も、まずはお気軽にご相談ください。

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SUPERVISOR

この記事の監修者

オーキッド歯科・矯正歯科 院長 水谷聖人

オーキッド歯科・矯正歯科

院長 水谷 聖人

患者様一人ひとりのお口の状態やご希望を丁寧に確認し、 分かりやすい説明と、できる限り痛みに配慮した歯科治療を心がけています。 虫歯・歯周病などの一般歯科治療から、 インプラント、矯正歯科、セラミック治療まで、 お口全体の健康を考えた治療をご提案いたします。

経歴

2015年
日本大学 松戸歯学部 卒業
卒後、都内や埼玉県内の開業医にて勤務
2022年
博士号取得(歯学)
2023年
オーキッド歯科・矯正歯科 院長就任

所属・資格

  • 日本歯科保存学会 認定医
  • 日本顕微鏡歯科学会 認定医
  • 日本メタルフリー歯科学会 認定医
  • 臨床歯科麻酔管理指導医
  • 日本口腔インプラント学会
  • 日本インプラント臨床研究会 講習会委員
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