COLUMN

部分矯正とは?費用・期間の目安と、できる歯並び・できない歯並びを歯科医師が解説

歯科医師監修による歯科コラム

前歯にすき間がある歯並びのイラスト

この記事のポイント

  • 部分矯正は、前歯など一部の歯だけを動かして見た目を整える矯正です。費用は15万〜50万円程度、期間は数か月〜1年程度が一般的な目安です
  • 前歯の軽いガタガタ・すき間・以前の矯正の後戻りなど、奥歯の噛み合わせに問題がない場合に向いています
  • 出っ歯や受け口など噛み合わせ全体の問題、歯を大きく動かす必要がある歯並びは、部分矯正では治せないことがあります
  • 当院ではマウスピース矯正(インビザライン)のエクスプレス・ライトパッケージで部分矯正を行う場合があり、費用は片顎174,000円からです(税込)

「前歯の1本だけ少し重なっているのが気になる」「真ん中のすき間だけ閉じたい」「昔矯正したのに、少し戻ってきてしまった」。歯並び全体ではなく、気になるところだけを治したいという方に選ばれているのが部分矯正です。

結論からお伝えすると、部分矯正は、前歯など一部の歯だけを動かして見た目を整える矯正で、費用は15万〜50万円程度、期間は数か月〜1年程度が一般的な目安です。全体の矯正より費用も期間も抑えやすい一方、奥歯の噛み合わせに問題がある場合や、歯を大きく動かす必要がある場合は、部分矯正では治せないことがあります。

この記事では、部分矯正の費用と期間、部分矯正でできる歯並び・できない歯並び、全体矯正との違い、治療前に知っておきたい注意点を、田町・三田のオーキッド歯科・矯正歯科がお伝えします。

部分矯正とは?全体矯正との違い

部分矯正(局所矯正)は、主に前歯など、限られた範囲の歯だけを動かす矯正治療です。奥歯の位置や噛み合わせは大きく変えずに、目に見える部分の歯並びを整えることを目的にしています。

  部分矯正 全体矯正
動かす歯 前歯など一部の歯 奥歯を含むすべての歯
目的 見た目の気になる部分を整える 歯並びと噛み合わせ全体を整える
費用の目安 15万〜50万円程度 70万〜130万円程度
期間の目安 数か月〜1年程度 1年半〜3年程度
抜歯 基本的に行わない 必要になることがある

全体の矯正について詳しくは歯列矯正とは?費用・期間・痛み・種類の解説をご覧ください。

部分矯正でできる歯並び・できない歯並び

前歯が重なってガタガタしている歯並び(叢生)のイラスト

部分矯正で治せるかどうかは、見た目の気になる場所だけでなく、奥歯の噛み合わせと、歯を並べるスペースがあるかどうかで決まります。

部分矯正が向いている歯並び

  • 前歯の軽いガタガタ(叢生):1〜2本が少し重なっている、ねじれている
  • 前歯のすき間(すきっ歯):真ん中や前歯のあいだに小さなすき間がある
  • 以前の矯正の後戻り:リテーナーを使わなくなって、前歯が少し動いてきた
  • 前歯の軽い傾き:1本だけ少し前や内側に傾いている

部分矯正では難しいことが多い歯並び

  • 骨格が原因の出っ歯・受け口:あごの骨の位置のずれが原因の場合
  • 奥歯の噛み合わせがずれている:上下の歯が正しく噛み合っていない、左右でずれている
  • 前歯が閉じない(開咬)・噛み合わせが深い(過蓋咬合)
  • 重度のガタガタ:歯を並べるスペースが大きく足りず、抜歯が必要になる場合

「前歯だけ」のつもりでも、実は奥歯の噛み合わせが原因で前歯が乱れていることもあります。その場合、前歯だけを並べても見た目が思うように整わなかったり、噛み合わせに無理が生じたりします。部分矯正で治せるかは、必ず検査で確認してから決めましょう。

部分矯正の装置は主に2種類

マウスピース矯正

透明なマウスピースを順番に交換しながら歯を動かす方法です。目立ちにくく、食事や歯みがきのときに外せるため、部分矯正でも選ばれることが多い方法です。1日20〜22時間の装着が必要です。

部分的なワイヤー矯正

動かしたい歯にだけブラケットを付け、ワイヤーで動かす方法です。白や透明の目立ちにくい装置もあります。装置は取り外せませんが、装着時間を自分で管理する必要はありません。

どちらが合うかは、マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いと選び方で詳しくご紹介しています。

部分矯正の費用

一般的な費用の目安

部分矯正は健康保険が使えない自由診療で、一般的には15万〜50万円程度が目安です。動かす歯の本数、動かす量、装置の種類によって変わります。費用を比べるときは、装置の料金だけでなく、検査・診断料、調整料、治療後のリテーナー代まで含めた総額で確認しましょう。

オーキッド歯科・矯正歯科の部分矯正の費用(税込)

当院では、マウスピース矯正(インビザライン)のエクスプレスパッケージ・ライトパッケージで部分矯正を行う場合があります。

プラン 費用(税込)と主な対象
エクスプレスパッケージ 片顎 174,000円/両顎 234,000円
ごく軽い歯並びの乱れ、後戻りの修正など
ライトパッケージ 片顎 294,000円/両顎 406,000円
前歯を中心とした比較的軽い歯並びの乱れ

どのプランになるかは、口腔内スキャンと診断の結果をもとにご提案します。お支払いは現金・クレジットカード・デンタルローンに対応しています。最新の料金は料金表をご確認ください。

部分矯正の期間

部分矯正の期間は、数か月〜1年程度が一般的な目安です。動かす量が少ないほど短く、多いほど長くなります。マウスピース矯正の場合は、装着時間が足りないと計画どおりに歯が動かず、期間が延びることがあります。

歯を動かす期間が終わったあとは、リテーナー(保定装置)を使って、整った歯並びを安定させる期間が必要です。部分矯正でも、保定までを含めて治療と考えておくことが大切です。

部分矯正のデメリット・注意点

  • 噛み合わせ全体は治せない:奥歯の噛み合わせの問題は、部分矯正では改善できません。
  • 歯を削ることがある:歯を並べるスペースを作るため、歯の側面をごくわずかに削る(IPR)ことがあります。
  • 仕上がりに限界がある:動かせる範囲が限られるため、全体矯正ほどの変化は期待できない場合があります。
  • 後戻りしやすい:リテーナーを使わないと、歯が元の位置に戻ろうとします。
  • あとから全体矯正が必要になることも:部分矯正で無理に整えると、将来全体矯正をやり直すことになる場合があります。

部分矯正の流れ

  1. カウンセリング:気になる歯並びとご希望を伺います。
  2. 検査・口腔内スキャン:口腔内スキャナー「iTero」でお口を3Dスキャンし、レントゲンで歯や骨の状態、奥歯の噛み合わせを確認します。
  3. シミュレーションと治療計画:歯の動きをシミュレーションで確認し、部分矯正でできるか、期間と費用をご説明します。
  4. 治療開始:マウスピースを装着し、定期的に歯の動きを確認します。
  5. 保定:歯並びが整ったら、リテーナーで後戻りを防ぎます。

部分矯正(マウスピース矯正)のリスク・副作用

  • マウスピースの交換直後に、歯の痛みや圧迫感、違和感が出ることがあります。
  • 装着時間が不足すると、計画どおりに歯が動かず、治療期間が延びることがあります。
  • 歯の根が短くなる(歯根吸収)、歯ぐきが下がる(歯肉退縮)、歯と歯のあいだに三角形のすき間(ブラックトライアングル)ができることがあります。
  • 歯みがきやマウスピースの清掃が不十分だと、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
  • 治療後に保定装置を使わないと、後戻りが起こることがあります。
  • 歯の動き方には個人差があり、シミュレーションどおりの結果にならない場合があります。

インビザラインの装置について(医療広告ガイドラインにもとづく表示)

  • 未承認医薬品等であること:インビザラインは、完成物として医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けていない矯正装置です。そのため、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
  • 入手経路:米国アライン・テクノロジー社が製造する装置で、国内ではインビザライン・ジャパン株式会社を通じて提供されています。
  • 国内の承認医薬品等の有無:国内には、薬機法の承認を受けたマウスピース型の矯正装置もあります。
  • 諸外国における安全性等に関する情報:米国をはじめ世界各国で使われている矯正装置ですが、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。

田町・三田で部分矯正のご相談なら

オーキッド歯科・矯正歯科では、iTeroによるスキャンとシミュレーションで、部分矯正でどこまで整えられるかを治療前に確認していただけます。部分矯正が難しい歯並びの場合は、その理由と、全体の矯正やワイヤー矯正などほかの方法もあわせてご説明します。

当院は火曜〜日曜の19時まで診療しており(最終受付18:30、月曜・祝日休診)、仕事帰りや週末の通院にも便利です。JR田町駅から徒歩1分、都営三田線・浅草線「三田駅」A3出口すぐです。

あわせて読みたい:インビザライン/矯正歯科/インビザラインの費用・期間・痛み

よくあるご質問

部分矯正の費用はいくらくらいですか?

一般的には15万〜50万円程度が目安で、動かす歯の本数や量、装置の種類によって変わります。当院では、マウスピース矯正(インビザライン)のエクスプレスパッケージが片顎174,000円・両顎234,000円、ライトパッケージが片顎294,000円・両顎406,000円です(税込)。どのプランになるかは、口腔内スキャンと診断の結果をもとにご提案します。

部分矯正の期間はどのくらいですか?

数か月〜1年程度が一般的な目安です。動かす量が少なければ短く、多ければ長くなります。歯を動かす期間が終わったあとも、歯が元の位置に戻ろうとするのを防ぐため、リテーナー(保定装置)を使う期間が必要です。

出っ歯を部分矯正で治せますか?

前歯が少し前に傾いている程度で、歯を並べるスペースが確保できる場合は、部分矯正で整えられることがあります。一方、上あごの骨格が前に出ている場合や、奥歯の噛み合わせからずれている場合は、全体の矯正が必要になることが多くあります。見た目だけでは判断できないため、検査で原因を確認します。

部分矯正で歯を削ることはありますか?

歯を並べるスペースを作るために、歯の側面のエナメル質をわずかに削る「IPR(ディスキング)」を行うことがあります。削る量は1か所あたり0.1〜0.5mm程度とごくわずかで、削ったあとは表面をなめらかに整えます。必要かどうか、どのくらい削るかは、治療計画をご説明するときにお伝えします。

部分矯正のあと、後戻りしませんか?

部分矯正でも、治療後に歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」は起こります。そのため、歯を動かしたあとはリテーナー(保定装置)を決められた時間使うことが大切です。リテーナーを使わなくなると、せっかく整えた歯並びが崩れてしまうことがあります。

部分矯正ができるかどうか、相談だけでもできますか?

はい、ご相談いただけます。当院では口腔内スキャナー「iTero(アイテロ)」でお口をスキャンし、歯がどのように動くかを治療前にシミュレーションで確認していただけます。部分矯正が難しい場合は、その理由と、全体の矯正などほかの方法もあわせてご説明します。

SUPERVISOR

この記事の監修者

オーキッド歯科・矯正歯科 院長 水谷聖人

オーキッド歯科・矯正歯科

院長 水谷 聖人

患者様一人ひとりのお口の状態やご希望を丁寧に確認し、 分かりやすい説明と、できる限り痛みに配慮した歯科治療を心がけています。 虫歯・歯周病などの一般歯科治療から、 インプラント、矯正歯科、セラミック治療まで、 お口全体の健康を考えた治療をご提案いたします。

経歴

2015年
日本大学 松戸歯学部 卒業
卒後、都内や埼玉県内の開業医にて勤務
2022年
博士号取得(歯学)
2023年
オーキッド歯科・矯正歯科 院長就任

所属・資格

  • 日本歯科保存学会 認定医
  • 日本顕微鏡歯科学会 認定医
  • 日本メタルフリー歯科学会 認定医
  • 臨床歯科麻酔管理指導医
  • 日本口腔インプラント学会
  • 日本インプラント臨床研究会 講習会委員
ドクター紹介を見る

お口のお悩みは
オーキッド歯科・矯正歯科へ

虫歯や歯周病、インプラント、矯正歯科、 セラミック治療など、 お口のお悩みがございましたら お気軽にご相談ください。

電話 WEB予約 LINE相談