この記事のポイント
- インビザラインは透明なマウスピースを段階的に交換して歯を動かす矯正治療で、食事と歯みがきのときは取り外せます
- 費用は治療範囲とマウスピースの枚数で決まり、当院では部分的な矯正の17.4万円から全体矯正の102.4万円まで(税込)のプランがあります
- 期間は前歯の部分矯正で数か月〜1年程度、全体の矯正で1〜3年程度が目安で、治療後は保定装置で後戻りを防ぎます
- 計画どおり進めるには1日20〜22時間の装着が必要です。重度の歯並びではワイヤー矯正をご提案することもあります
「歯並びを整えたいけれど、ワイヤーの装置は目立つので避けたい」「仕事をしながら矯正できる方法を知りたい」。そうした方に選ばれているのが、透明なマウスピースで歯を動かすインビザラインです。
結論からお伝えすると、インビザラインは目立ちにくく取り外しができる矯正方法ですが、費用と期間は「どこまで、どのくらい歯を動かすか」で大きく変わり、1日20時間以上の装着を続けることが結果を左右します。また、すべての歯並びに向いているわけではありません。
この記事では、インビザラインの仕組み、費用の目安とプランの違い、治療期間、痛み、向いている歯並び・難しい歯並び、ワイヤー矯正との違い、リスクと注意点を、田町・三田のオーキッド歯科・矯正歯科が解説します。
インビザラインとは
インビザラインは、透明なマウスピース型の装置(アライナー)を使う矯正治療です。治療計画にもとづいて少しずつ形の違うマウスピースを作り、1〜2週間ごとに交換しながら、歯を段階的に動かしていきます。
装置が透明で薄いため、装着していても周りの人に気づかれにくく、食事と歯みがきのときは取り外せるのが大きな特徴です。当院では口腔内スキャナー「iTero(アイテロ)」でお口を3Dスキャンするため、粘土のような材料を使う従来の型取りをせずに精密なデータをとることができ、治療前に歯並びの変化をシミュレーションで確認していただけます。
インビザラインの費用の目安
インビザラインは健康保険が適用されない自由診療です。費用は、動かす範囲(片顎か両顎か)と、使うマウスピースの枚数(治療の大きさ)によって決まります。当院のプランは次のとおりです(税込)。
| プラン | 主な対象 | 費用(税込) |
|---|---|---|
| エクスプレスパッケージ | ごく軽い歯並びの乱れ、後戻りの修正など | 片顎 174,000円/両顎 234,000円 |
| ライトパッケージ | 前歯を中心とした比較的軽い歯並びの乱れ | 片顎 294,000円/両顎 406,000円 |
| モデレートパッケージ | 中程度の歯並びの乱れ | 片顎 364,000円/両顎 504,000円 |
| コンプリヘンシブパッケージ | 歯並び全体を整える矯正(両顎のみ) | 724,000円〜1,024,000円(マウスピース15枚〜46枚以上) |
どのプランになるかは、iTeroスキャンと診断の結果をもとにご提案します。治療期間を短くしたい方向けに、光を使った加速装置「PBM Ortho」(66,000円 税込)もオプションでご用意していますが、効果には個人差があり、すべての方に適しているわけではありません。お支払いは現金・クレジットカード・デンタルローンに対応しています。最新の料金は料金表をご確認ください。
治療期間の目安
治療期間は歯並びの状態や動かす量によって異なります。一般的な目安は次のとおりです。
- 前歯だけの部分的な矯正:数か月〜1年程度
- 歯並び全体の矯正:1〜3年程度
歯を動かす期間が終わったあとも、歯は元の位置に戻ろうとする性質(後戻り)があるため、リテーナーと呼ばれる保定装置を一定期間使っていただきます。保定期間も含めて治療と考えておくことが大切です。
インビザラインは痛い?
インビザラインは一度に大きな力をかけず、マウスピースを交換しながら少しずつ歯を動かすため、ワイヤー矯正に比べて痛みが出にくい方法とされています。ただし、新しいマウスピースに交換した直後の1〜3日ほどは、歯が締めつけられるような圧迫感や、噛んだときの軽い痛みを感じることがあります。多くの場合は数日で慣れてきますが、感じ方には個人差があります。
インビザラインに向いている歯並び・難しい歯並び
対応できることが多い歯並び
- 歯が重なってガタガタしている(叢生:そうせい)
- 歯と歯のあいだにすき間がある(すきっ歯)
- 前歯が前に出ている(出っ歯)の軽度〜中等度のもの
- 軽度の受け口
- 以前の矯正治療のあとの後戻り
- 前歯の見た目だけを整えたい部分的な矯正
難しい場合がある歯並び
- あごの骨格のずれが大きい受け口や出っ歯(外科手術を併用する矯正が必要な場合など)
- 歯を大きく移動させる必要がある重度の歯並び
- 歯周病が進んでいて、歯を支える骨が少ない場合
- 1日の装着時間を守ることが難しい場合
マウスピース矯正が難しいと判断した場合は、当院で行っているワイヤー矯正をご提案することもあります。
インビザラインとワイヤー矯正の違い
| インビザライン | ワイヤー矯正 | |
|---|---|---|
| 見た目 | 透明で目立ちにくい | 装置が見えやすい(目立ちにくい装置もある) |
| 取り外し | できる(食事・歯みがきのとき) | できない |
| 歯みがき | 装置を外して普段どおりできる | 装置の周りに汚れが残りやすく、工夫が必要 |
| 食事 | 外して普段どおり食べられる | 装置に引っかかりやすい食べ物に注意が必要 |
| 自己管理 | 1日20〜22時間の装着が必要 | 装置が固定されているため装着の管理は不要 |
| 対応できる歯並び | 軽度〜中等度が中心 | 重度を含め幅広い |
| 当院の費用(税込) | 174,000円〜1,024,000円 | 成人の治療費 770,000円〜990,000円(別途 検査・診断料、リテーナー、処置料) |
治療の流れ
- カウンセリング:歯並びのお悩みやご希望、通院のご都合を伺います。
- 検査・iTeroスキャン:お口の中を3Dスキャンし、レントゲンなどで歯や歯ぐき、骨の状態を確認します。虫歯や歯周病があれば先に治療します。
- 治療計画とシミュレーション:歯の動きを3Dシミュレーションで確認し、治療期間・費用・プランをご説明します。
- マウスピースの装着:完成したマウスピースを装着し、使い方とお手入れ方法をご説明します。必要に応じて歯の表面に小さな突起(アタッチメント)をつけます。
- 定期チェック:歯の動きを確認しながら、マウスピースの交換を進めます。
- 保定:歯並びが整ったら、保定装置で後戻りを防ぎ、経過を確認します。
インビザラインを成功させるための注意点
- 1日20〜22時間の装着を守る:装着時間が短いと歯が計画どおりに動かず、治療期間が延びたり、マウスピースを作り直したりする原因になります。
- 飲食のあとは歯をみがいてから装着する:汚れが残ったまま装着すると、虫歯や歯ぐきの炎症の原因になります。
- マウスピースを清潔に保つ:毎日やさしく洗い、熱湯は変形の原因になるため避けてください。
- 定期チェックに通う:歯の動きにずれがないかを確認し、必要に応じて計画を調整します。
- 保定装置を使い続ける:治療が終わったあとの保定が、きれいな歯並びを保つ鍵です。
インビザラインのリスク・副作用
- マウスピースの交換直後に、歯の痛みや圧迫感、違和感が出ることがあります。
- 装着時間が不足すると、計画どおりに歯が動かず、治療期間が延びることがあります。
- 歯の根が短くなる(歯根吸収)、歯ぐきが下がる(歯肉退縮)、歯と歯のあいだに三角形のすき間(ブラックトライアングル)ができることがあります。
- 歯みがきやマウスピースの清掃が不十分だと、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
- 治療後に保定装置を使わないと、歯並びが元に戻ろうとする(後戻り)ことがあります。
- 歯の動き方には個人差があり、シミュレーションどおりの結果にならない場合があります。
インビザラインの装置について(医療広告ガイドラインにもとづく表示)
- 未承認医薬品等であること:インビザラインは、完成物として医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けていない矯正装置です。そのため、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
- 入手経路:インビザラインは米国アライン・テクノロジー社が製造する装置で、国内ではインビザライン・ジャパン株式会社を通じて提供されています。
- 国内の承認医薬品等の有無:国内には、薬機法の承認を受けたマウスピース型の矯正装置もあります。
- 諸外国における安全性等に関する情報:インビザラインは米国をはじめ世界各国で使われている矯正装置ですが、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
田町・三田でインビザラインのご相談なら
オーキッド歯科・矯正歯科では、iTeroによるスキャンとシミュレーションで治療のゴールを共有し、ご納得いただいてから治療を始めます。マウスピース矯正が適しているかどうかも含めて診断しますので、「自分の歯並びでもできるか知りたい」というご相談だけでもお気軽にお越しください。
当院は平日・土曜・日曜とも19時まで診療しており(最終受付18:30、祝日休診)、仕事帰りや週末の定期チェックにも通いやすい環境です。都営三田線・浅草線「三田駅」A3出口すぐ、JR田町駅からも徒歩圏内です。
あわせて読みたい:インビザライン/矯正歯科/歯列矯正は見た目だけじゃない?歯並びを整えるメリット
よくあるご質問
インビザラインは何歳からできますか?大人になってからでも遅くないですか?
歯と歯ぐきが健康であれば、大人になってから始めても遅くはありません。年齢を重ねると歯の動き方に個人差が出やすく、歯周病がある場合は先に治療が必要になることもあるため、検査で歯ぐきや骨の状態を確認してから計画を立てます。成長期のお子さまは、あごの成長も考えて方法を選びます。
マウスピースはどのくらいの間隔で交換しますか?
一般的には1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換し、少しずつ歯を動かしていきます。交換の間隔は治療計画や歯の動き方によって異なるため、定期チェックで歯の動きを確認しながら担当医がご案内します。
インビザライン中に飲んではいけないものはありますか?
水以外の飲み物は、基本的にマウスピースを外してから飲みます。糖分を含む飲み物を装着したまま飲むと、マウスピースの中に糖分がとどまり虫歯の原因になります。熱い飲み物はマウスピースの変形、色の濃い飲み物は着色の原因にもなります。飲んだあとは口をゆすぐか歯をみがいてから装着してください。
インビザラインの費用は医療費控除の対象になりますか?
噛み合わせの改善など機能面の治療を目的とした矯正治療は、医療費控除の対象になる場合があります。見た目だけを目的とした矯正は対象外とされることがあり、最終的な判断は税務署が行います。治療の目的については診断時にご説明しますので、領収書は保管しておいてください。
インビザラインで治療できるか、相談だけでもできますか?
はい、ご相談いただけます。当院では口腔内スキャナーiTeroでお口をスキャンし、歯並びがどのように変化していくかを治療前にシミュレーションで確認していただけます。マウスピース矯正が難しい場合は、その理由とワイヤー矯正などの別の方法もあわせてご説明します。
SUPERVISOR
この記事の監修者
オーキッド歯科・矯正歯科
経歴
- 2015年
- 日本大学 松戸歯学部 卒業
卒後、都内や埼玉県内の開業医にて勤務 - 2022年
- 博士号取得(歯学)
- 2023年
- オーキッド歯科・矯正歯科 院長就任
所属・資格
- 日本歯科保存学会 認定医
- 日本顕微鏡歯科学会 認定医
- 日本メタルフリー歯科学会 認定医
- 臨床歯科麻酔管理指導医
- 日本口腔インプラント学会
- 日本インプラント臨床研究会 講習会委員
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