COLUMN

歯医者の定期検診・クリーニングはどのくらいの頻度で行く?内容・費用・保険適用を解説

歯科医師監修による歯科コラム

歯科医院での歯のクリーニングの様子

この記事のポイント

  • 定期検診・クリーニングは3〜6か月ごとが目安です。歯周病や虫歯のリスクが高い方は、1〜3か月ごとをおすすめすることもあります
  • 検診では虫歯・歯周病のチェック、歯石除去、PMTC(専門的な歯面清掃)、ブラッシング指導などを行います
  • 歯を失う原因の約4割は歯周病、約3割は虫歯で、どちらも初期は自覚症状が少ないため、痛くなる前の受診が大切です
  • 保険診療は検査・診断にもとづく処置として行い、予防や見た目だけを目的としたクリーニングは自由診療になります

「痛いところはないけれど、歯医者に行ったほうがいいの?」「定期検診ってどのくらいの頻度で行けばいいの?」。忙しい毎日のなかで、症状がないと歯科医院から足が遠のいてしまう方も多いのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、定期検診とクリーニングは3〜6か月に1回が目安です。歯周病や虫歯になりやすい方は、もう少し短い間隔をおすすめすることもあります。虫歯や歯周病は初期にはほとんど症状がないため、痛くなる前に通うことが、ご自身の歯を長く守るいちばんの近道です。

この記事では、定期検診の頻度の目安と決め方、検診で行う内容、保険と自費の違いと費用、定期検診で歯を守れる理由を、田町・三田のオーキッド歯科・矯正歯科が解説します。

定期検診・クリーニングの頻度の目安

定期検診の間隔は、お口の状態や虫歯・歯周病のなりやすさによって変わります。一般的な目安は次のとおりです。

通院の目安 お口の状態
6か月に1回 虫歯や歯周病がなく、セルフケアができている
3〜4か月に1回 一般的な方
1〜3か月に1回 歯周病の治療中・治療後、歯石がつきやすい
1〜3か月に1回 矯正治療中、インプラント・ブリッジなどがある

3か月がひとつの目安とされるのは、歯みがきで落としきれなかった細菌が、時間とともに再び増えて歯周病を引き起こしやすい状態に戻るまでに、おおよそ3か月ほどかかるといわれているためです。当院では、検査の結果をもとに一人ひとりに合った間隔をご提案しています。

定期検診をおすすめする理由:歯を失う原因の多くは予防できる

8020推進財団の全国調査(2018年)では、永久歯を抜く原因の約4割が歯周病、約3割が虫歯でした。つまり、歯を失う原因の多くは、日々のケアと定期的なチェックで予防や早期発見ができる病気です。

  • 歯周病:歯ぐきの腫れや出血から始まり、進行すると歯を支える骨が溶けて、歯がぐらついてきます。初期はほとんど痛みがなく、気づいたときには進行していることが多い病気です。
  • 虫歯:初期の虫歯は痛みがなく、歯と歯のあいだや詰め物の下など、見えにくい場所にもできます。早く見つかれば削る量が少なく済みます。

定期検診で早い段階に見つけて対処することで、治療の負担や費用を抑えやすくなり、将来ご自身の歯を残せる可能性も高まります。歯周病の治療については歯周病の治療法とは?でも詳しく解説しています。

定期検診・クリーニングで行うこと

当院の定期検診では、主に次のような内容を行います。

  1. お口のチェック:虫歯や歯周病の有無、歯ぐきの状態、詰め物や被せ物の状態、噛み合わせ、磨き残しを確認します。必要に応じてレントゲンを撮影します。
  2. 歯周ポケットの検査:歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)の深さや出血の有無を測り、歯周病の進み具合を確認します。
  3. 歯石除去(スケーリング):歯ブラシでは取れない歯石を、専用の器具で取り除きます。
  4. PMTC(専門的な歯面清掃):専用の器具とペーストで歯の表面を磨き、細菌の膜(バイオフィルム)や着色を落とします。
  5. ブラッシング指導:磨き残しが多い場所を確認し、歯ブラシの当て方や、歯間ブラシ・フロスの使い方をお伝えします。
  6. フッ素塗布:必要に応じて、歯の質を強くして虫歯を予防するフッ素を塗布します。

歯みがきとクリーニングの違い

歯の表面についた細菌は、時間がたつとネバネバした膜(バイオフィルム)になり、うがいや歯みがきだけでは落ちにくくなります。さらに唾液の成分と結びつくと、石のように硬い歯石になります。歯石の表面はザラザラしていて細菌がつきやすく、歯周病を進める原因になります。毎日の歯みがきで汚れの量を減らし、歯科医院のクリーニングで歯石やバイオフィルムを取り除く。この両方がそろうことが、予防の基本です。

定期検診・クリーニングは保険が使える?費用の目安

保険診療は「病気の検査・診断・治療」が対象です。そのため、定期検診やクリーニングに保険が使えるかどうかは、お口の状態や目的によって変わります。

  保険診療 自由診療(自費)
対象 歯周病や虫歯の検査・診断にもとづく処置 予防や見た目だけを目的としたクリーニング、より時間をかけたケアなど
主な内容 歯周病の検査、歯石除去、ブラッシング指導など パウダークリーニング、唾液検査など
費用の目安 3割負担で数千円程度(内容や回数により異なります) 当院のパウダークリーニング(EMS使用)11,000円(税込)

当院では、自費のメンテナンスをご希望の方や、他院で入れたインプラントのメンテナンスをご希望の方に、EMSを使ったパウダークリーニング(11,000円 税込)をご用意しています。虫歯や歯周病のなりやすさを調べる唾液検査「シルハ」(5,000円 税込、2人以上同時の場合は2人目以降3,300円 税込)も行っています。保険の対象になるかどうかは、診察の際にご説明します。詳しくは料金表をご確認ください。

定期検診を特におすすめしたい方

  • 歯みがきのときに歯ぐきから血が出る、歯ぐきが腫れることがある
  • 口臭が気になる
  • 以前に歯周病と言われたことがある
  • 詰め物や被せ物が多い
  • 矯正治療中、またはインプラント・ブリッジ・入れ歯を使っている
  • 糖尿病がある、タバコを吸う(歯周病が進みやすいといわれています)
  • 妊娠を考えている、妊娠中(ホルモンの変化で歯ぐきが腫れやすくなります)
  • コーヒーや紅茶をよく飲み、歯の着色が気になる

定期検診を続けるコツ

  • 次回の予約をその場で取る:検診が終わったときに次の予約を入れておくと、忘れずに通いやすくなります。
  • 通いやすい時間帯を選ぶ:仕事帰りや週末など、無理なく続けられる時間に予約しましょう。
  • 自分のリスクを知る:検査の結果や磨き残しの場所を知ることで、毎日のケアのポイントがわかり、続ける意味も実感しやすくなります。

クリーニングのリスク・注意点

  • 歯ぐきに炎症がある場合、歯石を取るときにしみたり、少し出血したりすることがあります。
  • 歯石を取ったあと、一時的に歯がしみやすくなることがあります。多くは数日〜数週間で落ち着きます。
  • 歯ぐきの腫れが引くと、歯と歯のあいだのすき間が目立つように感じることがあります。
  • クリーニングで落とせるのは歯の表面の汚れで、歯そのものの色は変わりません。

田町・三田で定期検診・クリーニングなら

オーキッド歯科・矯正歯科では、お口全体のチェックで虫歯や歯周病のリスクを確認したうえで、歯石除去・PMTC・ブラッシング指導などを組み合わせた予防プログラムをご提案しています。痛みに配慮しながら行いますので、久しぶりの歯科医院が不安な方もお気軽にご相談ください。

当院は平日・土曜・日曜とも19時まで診療しており(最終受付18:30、祝日休診)、仕事帰りや週末にも定期検診を受けていただけます。都営三田線・浅草線「三田駅」A3出口すぐ、JR田町駅からも徒歩圏内です。

あわせて読みたい:予防歯科・クリーニング/歯周病治療/ホワイトニングの種類と違い

よくあるご質問

痛いところがなくても定期検診に行ったほうがいいですか?

はい、おすすめします。虫歯や歯周病は初期にはほとんど痛みがなく、痛みを感じたときには進行していることが少なくありません。定期検診で早い段階に見つけられれば、削る量が少なく、治療の回数や費用も抑えやすくなります。

毎日しっかり歯みがきをしていればクリーニングは不要ですか?

毎日の歯みがきはとても大切ですが、歯と歯のあいだや歯ぐきの境目の汚れは落としきれないことがあります。時間がたった汚れは細菌の膜(バイオフィルム)や歯石になり、歯ブラシでは取れなくなります。歯科医院のクリーニングで定期的に取り除くことで、毎日のセルフケアの効果を保ちやすくなります。

クリーニングで歯は白くなりますか?

コーヒー・紅茶・タバコなどによる表面の着色は、クリーニングで落とせることが多く、歯本来の色に近づきます。ただし、歯そのものの色を明るくすることはできないため、もっと白くしたい場合はホワイトニングをご案内しています。

定期検診1回にかかる時間はどのくらいですか?

お口の状態によって異なりますが、検査とクリーニングで30分〜1時間程度が目安です。歯石が多い場合や歯周病の治療が必要な場合は、何回かに分けて行うことがあります。

しばらく歯医者に行っていないのですが、急に行っても大丈夫ですか?

もちろん大丈夫です。数年ぶりの方も多くいらっしゃいます。まずはお口全体の状態を確認し、治療が必要なところがあれば優先順位をつけてご説明します。歯石が多い場合も、無理のないペースで少しずつ取り除いていきます。

SUPERVISOR

この記事の監修者

オーキッド歯科・矯正歯科 院長 水谷聖人

オーキッド歯科・矯正歯科

院長 水谷 聖人

患者様一人ひとりのお口の状態やご希望を丁寧に確認し、 分かりやすい説明と、できる限り痛みに配慮した歯科治療を心がけています。 虫歯・歯周病などの一般歯科治療から、 インプラント、矯正歯科、セラミック治療まで、 お口全体の健康を考えた治療をご提案いたします。

経歴

2015年
日本大学 松戸歯学部 卒業
卒後、都内や埼玉県内の開業医にて勤務
2022年
博士号取得(歯学)
2023年
オーキッド歯科・矯正歯科 院長就任

所属・資格

  • 日本歯科保存学会 認定医
  • 日本顕微鏡歯科学会 認定医
  • 日本メタルフリー歯科学会 認定医
  • 臨床歯科麻酔管理指導医
  • 日本口腔インプラント学会
  • 日本インプラント臨床研究会 講習会委員
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